世界を股にかけ、真実を暴き出すジャーナリスト柊 小吾郎が、凶弾に倒れた。彼の武器、黒い万年筆を受け継いだのは、彼の息子、若干12歳のチェリーボーイ柊一(イチ)だった!
童貞の底力を武器に、舞台は、広大な世界からいっきに身近な近所へスケールダウンする。定期テストもそこそこに、今日もブンヤの血が騒ぐ!!
移動手段はせいぜいチャリンコ。非力な少年を巨大な事件へと巻き込んで行く黒い万年筆・・・
ホチキスがこの春贈る丑年の男と童貞君とのアンチ青春サクセスストーリー!!!
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もともと、劇場見学の後にすぐ、今回の公演をどんな話をやるのか決める会議をしたのです。
もう、会場の雰囲気が、そこらの劇場と違うので、下手すると劇場の雰囲気に飲まれてしまうなという話をしてたんです。ザムザ阿佐ヶ谷は古い日本家屋を解体して、その素材を劇場に使ってるんで、飛騨高山の雰囲気なんですね。で、会議をしたとこも、そんな素材を使った飲み屋だったんです。こりゃ運命だなと思いました。そこ絵が飾ってあるんですよ。
じゃ、『飲み屋』と『画家』だ。とこうきたのですね。
パズルの要に組み込んでいくいつもの書方で、今回も複雑な物語りでした。
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