巨大な街新宿の毎夜地味に盛り上がっているライブハウスの横に、その事務所はあった。神無月探偵事務所。探偵の物語である。抗争の物語である。超常現象の物語りである。ある女を追い続けた、壮大な男の愛の物語りである。書けない作家の物語りである。それらのどれもであり、どれでもないのである。ワンシチュエーションコメディーである。それだけは確かなのである。
ホチキスが贈る密室劇は、一滴の血も流れない、こじんまりとした抗争劇。
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夏の本公演から、間髪入れずに新作を。東京、新宿の地下で繰り広げられる、へんてこりんな攻防戦。ずっと描きたかったこの攻防戦を、クライマックスにあんなくだらない形で表現できて、それだけで私は満足している。新宿には浪人時代に1年間通
っていた。その時に見た、街や人やいろいろな事件が、この物語には詰っていて個人的にフェイバリットな作品。
本公演でははじめてのおまけ公演ありをやったが、若さって事で。結果
よかったですよ!ね!
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