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1998年10/17.18
スタジオ・座・ウィークエンド |
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 |
作・演出 米山和仁
出演 小玉久仁子/ 加藤敦/米山和仁/ 橋本哲臣/ 鵜木豊
制作 水崎泰江
美術 荒川尚美
音響 河村陽介(機トロン)
照明 棚橋悦子
宣伝美術 橋本哲臣
イラスト 小玉久仁子 |
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 |
すべての物事に資格が必要な奇妙な世界が舞台。 その世界の中に生きる奇妙な人々の話。ミュー ジシャンの真下は過去にそんな奇妙な世界に嫌 気がさしなにもかも投げ出しそうになっていた
10代の頃を回想する。当時世間を騒がせてい た『世直し南蛮クルセイダース』との出合いの 出来事だった。免許制度の取り締まり役として、 警察の他に公安という機関が設けられていた。
サラリーマンから公安に転職したジェットブラ ックは、南蛮クルセイダースのメンバーが会社 員時代の知り合いだと知る。一方は公安という 立場を全うし、一方は世直しを全うする。共に
対立する立場。決して交わる事のない二人の意 志を真下は奇妙な視点で見つめ続ける。その時、 床屋強盗を働いた南蛮クルセイダースが真下の 前に姿をあらわす。そこへ公安になったジェッ
トブラックも情報を聞き駆け付けた。 |
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 |
ラジカルガジベリブンバシステムという 劇団が存在した。 宮沢章夫率いる、集団。メンバーには、 今や押しも押されぬ人気のシティーボー イズらや、竹中直人、いとうせいこう、
中村有志ら 等総々たるメンバーであった。 彼等の造り出した芝居は、後の作演出か に多大な影響を与えたのだと言う。 私はそのラジカル〜が全盛期の頃より、 10年遅く、芝居の世界を知った。
東京サンシャインボーイズも、第三舞 台も夢の遊民社も解散した後に私は芝居 を知った。 いやぁ、もうちょっと早くうまれればよ かったなぁ・・・ とよく思っていた。
ラジカルを知るには、ラジカルを語る人 の書物だけであった。しかし、実物を見 る事はできない。できないからこそ想像が ふくらむ。そんな想像の中の芝居が形に なった作品であると言える。
映像やスライドを取り入れる事に不思議 と抵抗がなかった 。私がやるべき事は最 初からこれだったのだ。と静かな興奮と 共に、この先のホチキスの方向を決定づ けた作品であることは確かだった。
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