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1997年8/28.29
ドリームシアター岐阜7Fメインホール |
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 |
作・演出 米山和仁
出演 米山和仁/小玉久仁子/加藤敦/水崎泰江 /小森聖子/中川智咲子/ 橋本哲臣
舞台監督 小森聖子
制作 水崎泰江
美術 米山家の人々
音響 河村陽介(機トロン)/米山佐知子/森淑野
照明 飯田紘子
宣伝美術 橋本哲臣
イラスト 小玉久仁子 |
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 |
雑誌記者である主人公の苗木は、思うように 進まない取材にいら立ちを覚えていた。そん な中、取材先で偶然高校の同級生 青山と再 会する。青山の助けをを得て、苗木は存在し
ない架空の劇団『のろし屋』を捏造し、雑誌 に記事を載せる。記事は好評をはくし苗木は とまどいながらも架空の記事を書き続ける。 その頃、青山は同じく同級生、稲葉と遠藤と
再会し、徐々に苗木に近づき、のろし屋の記 事の捏造を手伝うようになる。次第に記事は エスカレートしていき、苗木は記事を書く事 を止め、のろし屋の捏造を告白する事を決心
をする。その時、記事に書いた架空の出来事 が次々に現実に起こり始める。同時にいまま で協力的だった青山達が苗木に対し奇妙な行 動をとるようになり、次第に苗木は、1人追
い詰められていく。 |
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 |
先日、部屋の掃除をしていたら、懐かしい写真を 発見した。この『のろし屋』という公演を上演した 会場の下見の風景を撮影した物だった。 若い。 あたりまえなのだが、それ以上に写
真に写った自分 を含め、今も共に作品を造り続けているメンバーの 顔の、なんとも言えない緊張感ただよう顔に、当時 の、作品と自分達との距離がなかなか定まらなかった
頃を鮮明に蘇らせた。 今はどうだろう、余裕が出てきただろうか、まぁ余 裕がでたからいいというものではあるまいが、確実 にこの頃よりは、明解に自分達の掴むべき世界を目
指し作品を造り続けている事は確かだろう。 始めての作品には、どうしてもやりたい事を詰め込 みすぎてしまう物である。回を重ねる事に巧が生ま れ、スマートになっていく。それは見やすくなるの
だが、写真にじみ出てきた、初心な緊張感もそれは それでよいものだ。 きっとそんな緊張感がつまった作品であったのだろ う。2時間半という長い間、そんな空気に包まれて
芝居を見せられる客にとってはたまったものではな いが・・・ |
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